【活動報告】3/11(土)生き物観察会
啓蟄を過ぎ、生き物がもぞもぞ地上に出始めた3月初旬に生き物観察会を行いました。
農地は人間のものだけではなく、そこには動物、鳥、虫などさまざまな生き物が生息しています。むしろ彼らの根城に人間がはいりこみ使わせてもらってるといってもいいのでしょう。
どんな生き物が出入りしているのかな?
農地に据えてあるトレイルカメラに映るイノシシやアナグマ、キツネの映像を見てもらいます。本来山の中に住んでいる彼らが、里に出てくるようになったのはなんでだろ?いまや獣害として怖がられる存在になってしまいましたが、彼らの言い分もあるんですね。
また、手を入れずササ刈をしていない荒れた場所にも足をふみいれ、里山は人が維持することで成立することを見てもらいました。
そして、お楽しみの水辺の生きもの観察。水場で、オタマジャクシ、サワガニを探しました。ヤマアカガエルがいたそうです。カヤネズミの巣もありました。かつて田んぼのまわりに生息していたカヤネズミですが、土地開発や田んぼの減少により急速に衰退し、いまや国内分布域の約8割のレッドリストに掲載されるまでに追い込まれているそうです。
農地は、開墾したり、耕したり、作物を栽培するだけなく、多様な楽しみ方、過ごし方があります。
楽しいことの奥には健全な自然環境があり、それらを保全するということにまで関心がつながればいいな、というのは大人の勝手な理由付けで、少年たちはとにかく網やかごをもって虫トリに熱中なのでした。それでよい、よい、又来てね。